マーレイコッド釣行記 大阪大学釣部50周年記念事業海外遠征   


マーレイコッド 釣行記  Ryo・Taka・Sho
 



この魚を知らなかった…


2012年3月、クロさんのツアーを利用してマーレイコッドを狙いに釣行した。メンバーは、私(Ryo)とTaka、
Shoの3人。「大阪大学釣部」のメンバーである。私が昨年まで副部長を務めていた当クラブは、今年
創立50周年を迎える歴史のあるれっきとした大阪大学体育会の部活。以前から50周年記念事業の
一つに海外遠征の話が持ち上がり、私もエジプト釣行を考えていたのだが、計画段階で頓挫…そこに
まだ1回生のSho君が持ちかけてきたのが「マーレイコッド」という魚だった。私はそのときまでこ
の魚を知らなかった…

最高の選択だったように思う…

古くは開高健の著書、最近でも多くの釣り師の海外釣行記を読み、「海外の秘境に棲む怪魚」に憧れを抱い
ていた私は、彼の計画に乗ることを即決した。そんな釣りは学生のうちしかチャレンジするチャンスが無い
かもしれない…と思っていたからだ。そんな訳で、マーレイコッド釣行が決定した。初めは「学生らしく
キャンピングカーでも借りて時間を掛けて自分たちでコッドを探そう…」という計画だったが、計画段階で
紆余曲折ありクロさんのツアーを利用することにした。結果的に、学生らしさに欠ける部分はあったかも
しれないが、私としてはこれは最高の選択だったように思う…

 



 

Shoの1本目

初めての海外遠征と言うこともあり、ひたすら準備と遠征費のためのアルバイトに励んだ我々3人は、
春休みの終盤となる3月20日についにオーストラリアはアーミデール空港に降り立った。ここでクロさん
と合流する。そして、クロさんの4WDで「マーレイコッドの聖地」へ…途中車のタイヤがパンクするトラブル
があったが、おろおろと見守る我々3人を尻目に、クロさんは慣れた手つきであっという間に修理してし
まった。ここで、非常に頼もしいガイドについてもらったという心強さを感じた。今回お世話になるピーター
さん宅に到着して早速晩御飯を御馳走になる。奥さんのキムさんは毎日お弁当と晩御飯を用意してくれ
たが、どれも最高に美味しかった。

 



 

Ryoの1本目


初日 興奮と期待で眠れない夜を過ごし、いよいよマーレイコッドと対峙する日を迎えた。川に
カヌーを浮かべて釣り開始…のわずか2投目だった。
Sho君が1本目のコッドを釣った。そして
しばらくして私も1匹目。計画段階から長い準備を経て思いを募らせてきた魚だけに、この1匹
目は本当に嬉しく絶叫したのを覚えている。その後、まだ釣っていないTakaに、クロさんが
「そこは絶対出るから投げて。」と言ってキャストさせ、我々のビデオカメラを回し始めた…
そして、クロさんの予告通りTakaさんのノイジーに水柱が上がった(この時の動画は下記のリンクで)
クロさんのこう言った「ヒット予告」は、この後もかなり当たるのだ…その度に唖然とする我々…

 



 


トップに反応がよかった!…… 

この日はトップに反応がよかった。特にクロさんから買った「デプスチャージ」というジタバグ型
の現地ルアーはよく釣れた。重さも大きさもまさに「丁度いい」感じだった。個人的に、マーレイ
コッド釣りの醍醐味の一つがトップウォーターでの釣りだと思う。動物の鳴き声しか聞えない
川面にカパコポと響くルアーのカップ音…その静寂を打ち破るように金緑色の水柱が爆裂音と
ともにルアーに襲い掛かるのだ…顔に水しぶきが掛かりそうな近距離で…

 

〜 ヒットルアーのデプスチャージ 〜


 





〜 ShoとRyoの67pWヒット 〜

2日目は生憎の雨。雨の影響か水面に反応が悪い…この日はスピナーベイトやクランクベイトが
よく釣れた。スピナーベイトやクランクベイト…私には慣れないルアーである。というのも、私
はバス釣りのほとんど経験がないのだ。物心ついた時からの釣りキチであるが、釣った魚を食べ
るのが好きなことと、日本におけるバス釣りへの圧倒的な逆風により、バス釣りには手を出して
おらず、海のルアー釣りや投げ釣りが好きなのである。やはりこの釣りはバス釣りとの共通点が多
くバサー向けの釣りであると思う。この釣りを企画したSho君もバリバリのバサーである(もちろん
非バサーの私でも十分に楽しめたが)。そんな訳で、ベイトキャスティングタックルを使った
経験も、ナマズ釣りくらいでほとんどなし。今回のためにタックルやルアーを一から揃え、キャス
ティンやルアー操作の練習をして臨んだという訳である。

 



 

〜 Taka最大魚72p 〜

もちろんカヌーでカバーをタイトに撃っていくような釣りは今回が全くの初めて。それなりに釣り
経験が長いのと、事前に結構練習をしただけあって、割とすぐにキャストにも慣れて良いところに
キャストが決まる割合が高くなった。(よく木には引っ掛けましたが…)問題がもう一人のバス釣
り未経験者Takaである…バックラッシュの連続。私のスピニングタックルを彼に使ってもらおうと
するが、クロさんは彼のバックラッシュを解き、その間自身のベイトタックルを彼に貸し、そして
キャスティングの指導をして下さった。

 



 

〜 Shoの釣ったウォータードラゴン 〜

「部」のメンバーとして、彼に事前の練習をもっと勧めなかったのも、私自身の技術ももっと
磨いて行かなかったのも、クロさんの手を煩わせることになり非常に申し訳ないと思ったが、
クロさんは投げだすことなく献身的なアシストをして下さった。ここまでしてくれる釣りガイ
ドがどれだけいるだろうか?そして、そのTakaが、今釣行最大魚を釣ってしまうのである…
2日目は、15本(+Sho君が釣ったウォータードラゴン)という結果だった。


 






〜  Takaさんの70p  〜

最終日の3日目、この日は前日の雨の影響か食いが渋かった。しかし、私とTakaが70cmの良型
をゲット。私はイエローベリー(ゴールデンパーチ)も釣ることが出来た。最後にShoが釣って、
全員安打で最終日を締めくくれた。この日の釣果はコッド5本とイエローベリーだった。この日は、
お世話になったピーターさん宅で最後の夕食を頂き、ピーターさんのルアー工房を見学させて頂いた。
そして、たった3日間ながらも大きすぎる思い出を与えてくれたこの地を離れ、シドニーに向かった。
実は翌日はシドニー泊で、近郊の海で少し海釣りをした(ソウダガツオ等が釣れた)のだが、海釣
りがしたいという我々の要望にも、クロさんはちゃんと合わせてプランを組んでくれた。

 

 




 

〜  私(Ryo)の70p  〜

こうして我々のマーレイコッドへの挑戦は終わった。終わってみれば全員で32本(私は13本)
のマーレイコッドをキャッチ。当初目標にしていた
10sオーバーの巨大コッドには出会え
なかったが、それはもし次の機会があったときのための夢にとっておくことにしよう…正直、
私は行く前は顔を見られれば良いかな−と思っていた。もっと釣れない魚だと思っていた。

 


 

 

〜  イエローベリー  〜

 

クロさんも「オーストラリアでも釣れない魚だと思っている人は沢山いる。そんな人達から
すればこの数は驚異的だよ。けど、これがここのポテンシャルなんだよ。」とのこと。まさに
「聖地」と呼ぶに相応しいが、その聖地で釣りが出来るのはクロさんの長年のポイント開拓と
人脈のおかげに他ならない。本当にクロさんにこの旅のガイドをお願いして良かったと思う。
釣りは勿論、オーストラリアに関する色々なお話を聞くことが出来たし、旅全体をアシストし
て頂いた。出来ることならまたクロさんのツアーでバラマンディや、もう一度マーレイコッド
を釣りに来たい。

 


 

 

〜  今回のラストフィッシュ  〜

釣り自体ももちろん満足だったが、それ以上にあの場所に行けたことが満足だった。仲間と
ともに大自然の中の川にカヌーを浮かべひたすら憧れの魚を追い、夜は眩い星空を見ながら
オージービールでその日の釣果に祝杯を上げる…この経験は今後も我々3人の人生の中で、
学生時代の思い出の中でもひときわ光り輝き続けることは間違いないだろう。そして、
その経験の手助けをして頂いたクロさんには心よりに感謝を申し上げます

 

 


 

 

〜 仲間とともに大自然の中の川にカヌーを浮かべひたすら憧れの魚を追った 〜

今回の釣行記や感想、僭越ながらマーレイコッド釣りの素晴らしさや私なりに参考になりそうなことをこちら
に詳しく書いてありますので是非ご覧ください。

http://blogs.yahoo.co.jp/aolee119/folder/443231.html?m=l

 

今回我々のビデオカメラで撮った釣行の動画です。(クロさんのヒット予告がスゴイです…)

http://www.youtube.com/watch?v=UDwkDgk3EfA

 

 

 



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